統合失調症は、心や体の不調や思い込みなどが続き、本人自身とてもつらい病気ですが、まわりに理解されにくく、再発を繰り返すことが多い病気です。
発病後1~2カ月から数カ月は、本人の病的体験(幻覚や妄想の内容を本当に体験していると信じ込んでいる状態)が強い状態になります。
症状としては、興奮したり、現実にないものがあると感じたり(幻覚・幻聴)、妄想により非現実的なことを信じ込む(見張られているなど)、考えがまとまらない等の陽性症状が現れます。
その後、発病後1~2年から数年経つと、比較的病状が安定しますが、何事にも意欲がなく、周囲のことに無関心になる、自発性が低下するといったような陰性症状が続きます。
統合失調症は、慢性の経過をたどることが多い病気です。