音声・言語障害
音声・言語障害とは、音声を全く発することができないか、発声しても言語機能を喪失したものや、音声、言語のみを用いて意思を疎通することが困難なものをいいます。これらは、主に脳出血、脳梗塞などの脳血管障害によって、脳の言語機能の中枢(言語野)が損傷されることにより、いったん獲得された、聞く、話す、読む、書くといった機能が喪失・低下された状態になることで起こります。なお、「喪失」には、先天性のものも含まれます。
○ 聞くことの障害
- 音は聞こえるが、「ことば」の理解に障害があり、「話」の内容がわかりません。
- 単語や簡単な文なら分かる人でも、早口や長い話になると分からなくなります。
- 伝えたいことをうまく言葉や文章にできません。
- 発話がぎこちない、言いよどみが多くなったり、誤った言葉で話したりすることがあります。
- 文字を読んでも理解することが難しい状態になります。
- 書き間違いが多い、また「てにをは」などをうまく使えない、文を書くことが難しい状態になります。