内部障害
(1)心臓機能障害者
全体的に、動悸、息切れ、疲れやすいなどの体力低下があります。いすを用意する、重い荷物を代わりに持つ、階段はなるべく避けるなどの配慮が必要です。また、体力の低下により、風邪に感染しやすくなります。うつさないように注意しましょう。
携帯電話の電波の影響を考えましょう。ペースメーカーが電波の影響を受けて誤作動を生じさせる恐れがあります。マナーモードやメールでも携帯電話は電波を発しています。人が接近・密着するような場面では、電源を切りましょう。
(2)じん臓機能障害者
人工透析などが大切な治療になります。そのための定期的な通院に配慮しましょう。発熱や下痢で脱水状態になると、身体の水分がなくなり、じん臓の負担になります。風邪をうつさないように注意しましょう。
(3)呼吸器機能障害者
慢性的な息切れ、咳などの症状があり、ゆっくりとした日常動作には支障がなくても、長時間になったりすると息苦しさが起こったりします。楽な姿勢で長時間にならないよう配慮しましょう。風邪などの感染により、気管支炎や肺炎を起こすことがあります。風邪をうつさないように注意しましょう。
(4)ぼうこう・直腸機能障害者
オストメイトの方は、便意や尿意を感じたり、我慢することができないため、便や尿を溜めておくための袋を腹部に装着しています。袋や身体を洗浄したりできるオストメイト対応トイレが設置してある場合は、そちらへ案内しましょう。
(5)小腸機能障害者
食事の制限があったり、食べることができなかったりします。栄養補給のために必要な時間に配慮しましょう。病気のために栄養状態の低下や貧血になることがあります。風邪をうつさないように注意しましょう。
(6)ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害者
プライバシーには十分注意してください。特に感染原因は聞く必要はありません。
免疫機能が低下すると、通常では問題にならないような弱い病原体によって感染症等が起こりやすくなります。風邪などをうつさないよう注意しましょう。
(7)肝臓機能障害者
肝臓機能障害のある人は、体力低下や疲れやすさといった症状が、特に顕著に現れます。風邪などにも感染しやすくなっており、肝臓機能に悪影響を及ぼすこともあるので、対応者は、風邪をひいている場合はうつさないよう配慮する必要があります。