肢体不自由
まず、どのようなサポートが必要かを確認しましょう。障害の部位や程度によって介助方法は異なります。
(1) 車椅子に乗っている場合
車椅子に乗っている本人に介助の方法を確認し、車椅子の可動部分などの構造を確認します。車椅子には、手動車椅子、電動車椅子、スクーター式電動車椅子などがあります。
車椅子を動かすときや、進行方向を変更するときは、事前に「曲がります」などと声をかけて行います。
段差は、一時停止をしてから越えます。「昇ります」と声をかけてティッピングレバーを踏み、持ち手を押し下げて前輪を上げ、後車輪だけでバランスを保ちながら押し上げます。
急なスロープを下るときは、後ろ向きになり、車椅子の背を支える要領で衝撃を与えないよう降りていきます。
停止するときや、介助者が少しでも車椅子から離れる場合は、ブレーキをかけます。
(2) 杖を使っている場合
本人のペースで、ゆっくりと対応します。
階段を昇るときは、斜め後ろから介助します。降りるときは本人の一段下の斜め前に立ち、横向きに降りてください。杖は片側にまとめて持つなどして、手すりを持った方が安全です。